1943年、大阪生まれ。京都大学大学院修了。地球環境問題、特に水に関する問題と強く結びついたアートワークを世界規模で展開し内外で高い評価を受けているアーティスト。
1991年、第21回サンパウロ・ビエンナーレで池田一は特別招待アーティストとして「Floating Earth ( 漂う地球)」という作品を発表し、日本人で初めてメイン・ステージを担当した(ちなみに前年度メインステージはヨーゼフ・ボイスであった)。
1995年、国連50周年記念アートカレンダーではクリストやイリア・カバコフらと共に「世界の12人のアーティスト」に選抜された。
2008年、ニューヨークの国連本部で行われた環境セミナーでは東・東南アジア、オセアニアの代表として「世界の7人の1人」として選抜され、環境アートプロジェクトからの提案を行う。
2012年、東京都の要請で上野公園不忍池全体を使った環境アートを実現。設置作業には職業・国籍を超えた600人のボランティアが参加。1ヵ月間の展示に約100万人もが訪れたという。
ミネソタ大学出版局が刊行した「アースアートの倫理 The Ethics of Earth Art」は、1960年代からのアースワークやランドアートなどの「自然とアート」の歴史をまとめた本であるが、著者のAmanda Boetzkes は、結論の章として池田一を取り上げている。本の評者は「標準的なアートの歴史では、初期のランドアートやアースワークから、大阪出身のアーティスト・池田一らの環境アートへのシフトについて言及するだろう」と書いている。社会と自然のシステムにおける、新しいパースペクティブの必要性を、「Water’s-Eye 水の目」として提案し、各界から反響を呼んでいる。
池田さんのweb site https://www.ikedawater.net/
IPAMIAにおける池田さんのオーラルヒストリー記録 その1 その2 テキストのみバージョン
title : Water Factory for 2025 水工場 2025年の地球のために
date : 2004
venue : 川口アートファクトリー、埼玉 Kawaguchi Art Factory, Saitama, Japan
project : Between Eco & Ego 2004
title : MOVING WATER DAYS 80 Liters Water Box 80Lの水箱
date : April 2007
venue : Kedogawa River, Kagoshima, Japan 花渡川, 鹿児島
project : Koichiro Shimotsu
video camera : Subaru Takahashi
edit : Koshi Kabasawa
photo : Tatsuro Kodama
title : Water Mirror 水鏡
date : 2014
venue : Art Science Museum, Singapore
project :
camera : 山本諭、児玉龍郎
title : Earth Art Sound 水奏パフォーマンス
date : 11~12th November 2017
venue : Harutahama, Yakushima, Kagoshima, Japan 春田浜、屋久島
project : Ikeda Ichi 池田一
camera : Yamamoto Satoshi, Inamori Hiroshi, Oda Masafumi
edit : Yamamoto Satoshi