archive : イェー・ツーチ YEH Tzu-Chi

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artist

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1961年、台北生まれ、台南在住。イェ・ツーチィは英文学を学び、編集者、英語教師、翻訳家として活動した後、2002年よりパフォーマンスアートに転向しました。それから、彼女は世界中のパフォーマンスアートフェスティバルに参加しています。2003年にArTrandというパフォーマンスアートのグループを設立し、台湾にて、数回にわたり、ローカルあるいは国際的なパフォーマンスアートのイベント/フェスティバルを企画してきました。

彼女の主な作品のアイデアは、日々の生活ということを再発見し、再形成することと思われます。セルフ・ヒーリング、女性としての経験、動物の権利など様々な関係(ジェンダー、人と人、人と動物、人と自然、人と社会….)、個人や国家、環境、詩などの政治性、歴史性などをテーマとします。ミニマルなレディメイドのオブジェを用い、実験的な表現をします。https://yehtzuchiart.wordpress.com

次は、ツーチィがオーガナイズするパフォーマンスアートのイベントArTrend のサイトです。http://artrendperfogrup.blogspot.com

近年のイェ・ツーチィは、若者を集める参加型作品やプロジェクトが多くなってきたようにも見受けられます。ソフトな笑顔でありながら、ばっちり彼らを誘導する仕方は、なかなか誰にでもできることではないように思われます。また、2000年代はジェンダーや抵抗をテーマにすることが多かった。そして、昨年からは、その血が蘇ったかのようです。

 

Title: Sun Party
date: 2019/11/14
venue : Balmaceda Arte Joven, Valparaiso, Chile
project: CuerpAs International Performance Art Festival
curator: Alexander Del Re
チリのバルパライソといえば、首都のサンチアゴからバスで数時間、世界遺産として有名な観光地です
。海沿いのなだらかな丘に(実際は急坂)、カラフルにペイントされた小さな家々がぎっしりと並び、南米特有の明るい陽射しを浴びて絵のように美しい町です。ところで、この2019年の後半といえば、香港で、激しいプロテスト活動が行われており、警察の目とさらに催涙ガスを避ける目的で、活動家たちが白いマスクををする姿が目立っていました。そして、同じ時期、遠く離れたチリでも、ちょうど10月から、やはり反政府活動が活発となっていました。そして、彼女といえば、この数年、台湾での深刻な大気汚染から身を守るために、普段からマスクをはめていたので………………….また、彼女は、このパフォーマンスのように裸になることが割と多いですが、それは、彼女にとっての「自由」の象徴であり、アートにおいてそれが行うことは、彼女にとって大いなる希望なのだそうです。このサイトの一番下にある、2003年のパフォーマンスのころから、それは続いています。

 

Title: IN & OUT REENACT
date: 2017/10/7
venue : Treasure Hill Art Village, Taipei, Taiwan
curator: Liping Ting

台北の「寶藏巖國際藝術村」は、古い住宅街を改造したおしゃれなカフェやギャラリーなどが集まった芸術村です。その一つのギャラリーでのパフォーマンス。あらかじめ、観客に参加をよびかけます。観客は、一人ずつ出てきて、横たわります。その方法はアレンジされます、変な自己アピールする人も….

 

Title: WOMAN WITHOUT FACE
date:2017/4/15
venue : feat Sabina Cienega Leyva and Ana Miriam Espino Garcia Norogachi, Chihuahua, Mexico
project: Performancear o Morir

curator: Gustavo Alvarez
メキシコは、チャウチャウという田舎町でのパフォーマンスアートフェスティバル。食堂で働くタラフマラ族の2人の女性に参加してもらい行ったパフォーマンス。だいたいが、即興的です。

 

Title: Wind Sonata
date:2012/10/24
venue : Incheon Art Platform, Incheon, South Korea
仁川アートプラットフォームにて。たくさんの枯葉の下に埋もれて、2〜3時間。風のなすがままに枯れ葉がだんだん飛ばされていく中、体が見えるようになるまで、時間を過ごします。しばらくの間、そこには彼女はいないのではないかと思うくらい静寂です….

 

Title: Hands Up
date: 2012/3/13
venue : China Academy of Arts, HangZhou, China
project: In & Out of Heaven Art Event

curator: Cai Qing  
中国は杭州にて。若いボランティア(観客)の男子たちの
片手にピンクのテープを巻き付け、1〜2分おきに手をあげるように練習する、そしてやがて、川沿いに降り…….

 

Title: FLASH PERFORMANCE
date: 2012/3/12
venue : ShiWuDong, HangZhou, China
project: In & Out of Heaven Art Event
curator: Cai Qing

 中国は杭州にて。観客の携帯電話を集めて、パフォーマンスをする時間と場所をメッセージしま、こっそり集合。そして、集まった人たちとともに3回のシンプルでファニーなアクションを一緒に行いました。そして、他の人のパフォーマンスの時間、に介入?……. パフォーマンスフェスの中で行った、一種のフラッシュ・モブだそうです。

 

 

Title: THE WORLD OUTSIDE
date: 2011/10/8
venue : Guan Jia Lin Art Base, Chong Qing, China

中国は重慶にて。アーティストのWan Ruiのスタジオで。個人的なレジデンスのプロジェクトです。窓が高いのにツーチィは興味を持ち、窓に届くよう、木の箱、椅子などを積んで、上り、窓から外を見ようとするパフォーマンス。台の重ね方を工夫する様子が興味深いです。

 

Title: SHADOW
date: 2009/6/1
venue : Myanmar Art and Culture Center, Yangon, Myanmar
 project: Beyond Pressure International Performance Art Event

curator: Moe Satt
ミャンマーのアーティスト、Moe Sattの企画のイベントにて。壁に貼った紙に映る自らの影をペンでなどります。観客にも参加を促すが、意味がわからないらしく、最初の男性は螺旋の線を描こうとします。その伝わらなさも面白い。次々、参加して、壁のドゥローイングは重なっていき、一つの絵となろうとしています。さらに、彼女は赤い絵具の入った卵をそれに投げつけて、文字通り、アクションペインティング。観客は大喜びです。

 

Title: Dark
date: 2008/11/8
venue : Bangkok Art and Culture Center, Bangkok, Thailand
project: Asiatopia International Performance Art Festival

curator: Chumpon Apisuk
アジアのパフォーマンスアートフェステイバルの老舗、タイのアジアトピアにて。ツーチィの2000年代は、より、ソロのパフォーマンスが多かったかもしれません。大きめの机の上に、黒のゴミ袋をエレガントに頭からかぶり、座り、そして、ゆっくり、崩れ落ちていきます。

 

Title: SIGN
date: 2008 /9 /20
venue : Tel Aviv, Israel
project: ZAZ International Performance Art Festival
curator: Tamar Raban
イスラエルはテルアビブ。このZAZというパフォーマンスフェスも国際イベントで活発なひとつでした。まず、
2枚の黒い布の下での参加者とともに体を使ったゲームのようなアクション。そのあと、その参加者とともに、テーブルの上で、手を使った対話や文字も書きあい。それらはプロジェクターで拡大されて、観客に見せています。

Title: SOMETHING ABOUT LOVE
date: 2004/9/3
venue : 798 Art Zone, Beijing, China
project: Open Art Festival

curator: Chen Jin
「 Open Art Festival」は、北京ベースの、中国で最も有名な国際的なパフォーマンスアートのフェスティバルのひとつです。世界中からたくさんのアーティストが参加してきました。彼女は、大きな紙に、墨で、何か人々の関係において辛いことについての文字を次々に書きます。例えば「告別」とか。一句書いては、そこの横たわり、また書いては横たわり、彼女の体にそれをしみ込ませようとします。最後に、それをまるめて、燃やしてしまいます。会場は、北京の芸術村として有名な、798ArtZoneですが、このパフォーマンスが行われたのは、あるアーティストのスタジオのキッチンです。キッチンの雰囲気は、彼女のパフォーマンスとは良い関係にありますね。

 

Title: Traditional Chinese
date: 2003/09/07
venue : Tainan National Univ. of Arts / Tainan / Taiwan
project: ArTrend Late Summer Event

video: Chen Bo-Wen
 「ArTrand」は、ツーチィが設立したパフォーマンスアートイベントです。パフォーマンスを始めて2年目で、すでに企画を始める彼女の活動力はすばらしい。そして、裸になること。中国の社会では、タブーです。普段から様々な抑圧を感じていたツーチィは、パフォーマンスアートという方法に出会って、大いなる希望を感じたそうです。また、ここでの漢字についての考察も興味深い。台湾、香港、マカオでは、中国本土と比べて、漢字を簡略化していないとのこと。台湾にて、彼女の裸に、人々から台湾の漢字にて文字のメッセージを刻んでもらうこと自体が、政治的メタファーであるとのこと。簡略化した文字の文化が入ってくることに対して、ツーチィは抵抗したいようです。後半のアクションは、シュールでもあります。彼女がドラマのヒロインのようだと言うのも、皮肉ぽくて面白い。

Title: Human Egg vs. Animal Egg
date: 2004/3/7
venue : Kaohsiung, Taiwan
project: Taiwan International Performance Art Festival 

この時、Tsu-chiは43歳にして、妊娠中でした。台湾は高雄市の公園かどこかでのパフォーマンス。観客に鶏卵を10個(もっと?)ほど割ってもらい、透明の容器に入れ、そこのケチャップを足す。彼女は、上半身、裸になります。人間の卵vs. 動物の卵、というコンセプト。口から卵とケチャップを入れてもらいますが、入りきれず、彼女の裸身に流れます。その時の彼女の真剣な眼差しが気になるパフォーマンス。